化学工学会 反応工学部会 反応分離分科会 Section of Integrated Reaction & Separation Processes

代表あいさつ

代表あいさつ

新しい反応と分離の融合を目指して

西山憲和

分科会代表
大阪大学 西山憲和

 反応分離分科会は、H14年に設立されました反応工学部会の下部組織として、部会の設立と同時に発足しました。分科会の設立にご尽力されました伊藤直次先生(宇都宮大)(H14-21分科会代表)、上宮成之先生(岐阜大)(H22-H28分科会代表)がこれまで代表を務められておりましたが、その後をうけましてH29年度より代表に就任することとなりました。今後ともよろしくお願いいたします。
 これまで、前代表の強いリーダーシップのもと毎年シンポジウムあるいは講習会を開催するとともに、国際会議や海外での研究動向を紹介したニュースレターを発行してきました。今後も分科会のアクティビティーを維持しつつ新しい分野への展開を視野に入れた活動をしていきたいと考えております。

「反応と分離の融合」

 化学プロセスの中で「反応」と「分離」は、もっとも中心となる操作あるいは要素技術です。化学工学の中では、分離部会およびその分科会が分離技術・分離プロセスの研究開発の分野を扱い、一方、反応工学部会では反応プロセス、反応工学の研究分野を扱っています。それぞれの部会、分科会では、「反応」と「分離」を専門とした研究者・技術者がご活躍されています。しかしながら、反応と分離、それぞれの要素技術が高度化しプロセスの効率化が進んだ現在では、反応と分離の二つを有機的に結合させ、さらなる高効率(省エネルギー)化およびコンパクト化を目指した反応分離プロセスの開発が必要となってきます。そのため、反応と分離をつなぐことを目的とした反応分離を対象とする分科会の役割は非常に大きいと考えています。
 また、プロセスの融合だけではなく、反応と分離が同時進行するミクロな現象は山ほどあります。例えば、燃料電池や固体触媒反応など、機能の発現や高性能化には反応と分離が重要な要素となります。そのようなミクロレベルの反応・分離の融合にも着目していきたいと考えています。
 分科会が開催するシンポジウムでは、そのような反応・分離の様々なプロセス・現象を活発に議論できる場を作っていきたいと考えておりますので、ぜひ多くの方にご参加いただけることを願っております。

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